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フォト語り20:「パリの“かはたれ”モンマルトル」

 全く寝つかれない夜だった・・・。

 私がパリに滞在していた頃、「パリジェンヌ」という言葉を
そのまま形容した様な女性と付き合っていた。
 彼女の名は、"フランソワーズ・アルヌール“ 知的で、
可憐で優しい女性だった・・。

 前の晩、私が急遽、帰国する事を彼女に告げたのだが・・、


 “Est-ce que vous revenez vraiment à Japon?”
  (本当に、日本に帰ってしまうの?)



 “Oui・・・・”
  (ああ・・・)



 “Non! Il refuse absolument! Je suis triste!”
  (いや!絶対にいや!私はいや!)



 “Veuillez ne pas pleurer・・・・”
  (泣かないで・・・・)



 その時の情景が、私の頭の中で何度もリピートして、
寝ようにも全く寝つけなくなってしまったのだった。

 気がつくとカーテンの隙間から、柔らかな一筋の光が・・。



 「・・・・もう明け方か・・・・」



 ペットから起き上がり、ガウンを羽織ながら私は窓へと
歩み寄った。

 カーテンを開けると、そこには素晴らしい空が広がっていた。


kahatare1


 パリの夜明け、「かはたれ」の風景だった・・。

 私は、「黄昏時」も好きだが、それは何故か物悲しい。
それよりも明け方の「彼は誰(かはたれ)時」の方が好きだ。
一日の始まり、これから明るくなるという希望にも似た気分に
なるからだ・・・。

 空は純粋にまで明るく、一方、下界はまだ眠り覚めやらぬ
闇の中に沈んでいた・・・。
そして、そのはざまには、遥かモンマルトルのシルエットが
浮かんでいた・・・・。

 その素晴らしいコントラストは、あのマグリットの
「光の帝国」を彷彿とさせた・・・。

 ふと気がつくとベッドから、昨晩、泣き疲れて寝てしまった
フランソワの優しい寝息が聞こえる・・・。

 思いおこせば、初めてフランソワと出会ったのも、あの
モンマルトルの丘だった。あそこからすべてが始まったのだ。
パリの「かはたれ」は、何かの始まりを思い出させてくれる。

 
 「このまま春も、パリでフランソワと過ごそう・・・」


 私の胸の中で小さな決心が芽生えるのを感じた、その時、


「シャカシャカシャカ・・・・・」


 それはまるで、ナベの底をタワシで擦った様な音だった。
こ、この音は??と、その音の先を確かめようとすると、
今度は・・・・・、



 「ウゴゴッゴッゴゴゴゴゴゥ~~~~~」


・・・と、まるで重い墓石を、中からゾンビが
押し開ける様な音が!!??

 信じたくない、でも信じるしかない、
その音の先には、その音の先には・・・
フランソワがいた。





 それは彼女の歯ぎしりとイビキだったのだ。


 「やっぱ、日本に帰ろう!!っと」


 既に外は白々とあけ、パリの「かはたれ」は
「ばかたれ」になっていた・・・・。

 
 





 *携帯カメラで撮影したので、街並みが綺麗に撮れなかったのは
  残念ですが、その空の美しさの1/10位は表現されていますぞ。
  でも、今回はオチのない普通の写真でしたな。

 *お気づきとは思いますが、文中のフランス語はうそぴょん!ですぞ。

 *ご参考:「光の帝国」 ルネ・マグリット (René Magritte)

kahatare2


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