フォト語り1:「シリ・・ません・・」

 「冴子・・・・??」

 克也は冴子(さえこ)を愛していた。
たまに仕事が上手くいかずにムシャクシャし、
酒の勢いで、多少、乱暴をした事もあった。
それでも、克也は冴子を本当に愛していた・・・。
正気に戻った克也は、恐怖に脅える冴子を
そっと抱きしめ、不器用に何度も謝った・・・。

 しかし、克也にとっては普通の生活も、
冴子には耐えきれなかったのか?
ある日、克也が六畳一間の安アパートに帰ると、
そこに冴子の姿は無かった・・・。

 しばらく荒れた生活が続いた後のある日、
電車に乗ると、何と、そこに冴子がいた!!
(今から思うと、冴子によく似た女性だったのかも
しれない・・)

 吸い寄せられる様に、冴子に近づき、
 「冴子・・・・?」 とその華奢(きゃしゃ)な肩に
手をかけようとした・・・、その瞬間!?

 間の悪い事はあるもので、電車が急ブレーキ!
思わず、よろけた克也、その手は冴子の隣にいた
中年女性の尻を直撃&わしづかみ!

 その後の光景は、克也にとっては、まるで
コマ送りのスローモーションの様だった。

 絹・・いや、雑巾を行き裂くような女性の悲鳴!
周りの乗客に取り押さえられた克也・・。


 「俺は痴漢ぢゃねぇ~!冴子ぉぉぉ~!」


 無実を訴える克也、それよりも、愛する冴子が
気になった・・・・。

 警察が呼ばれ、暴れる克也を、二人の警官が
連行していく。


 「逮捕する!大人しくしろっ!」


 「おまわりさん、違う!違うンだよぉ!」


 必死に抵抗する克也、それを無理矢理に
連行する警官。克也を立たせようとした
警官の指が、弾みで克也の尻に!

シリません!



 「おまわりさん!本当に俺は尻・・シリません・・」



*本文中の写真はイメージであり、本文とは関係ありません。
*ある朝、品川駅で遭遇した本当の事件! なんですなっ!

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